種子へのコルヒチン処理による <i>Limonium bellidifolium</i> の染色体倍加

書誌事項

タイトル別名
  • Chromosome Doubling in <i>Limonium bellidifolium</i> (Gouan) Dumort. by Colchicine Treatment of Seeds
  • Chromosome Doubling in Limonium bellidifolium (Gouan) Dumort. by Colchicine Treatment of Seeds

抄録

<p>宿根性スターチスの一種である Limonium bellidifolium(2n = 2x = 18)の染色体倍加について検討した.種子を種々の濃度と時間でコルヒチン処理して播種したところ,処理濃度に関わらず,24 または 48 時間のコルヒチン処理では処理 4 か月後に実生の 50%以上が生存した.一方,72 時間処理した実生は極めて不良な生育を示し,胚軸が異常に肥大して最終的にほとんどが枯死した.生き残った実生の葉片を用いたフローサイトメトリー分析では,0.05%コルヒチンで 72 時間,0.25%コルヒチンで 24 時間,0.25%コルヒチンで 48 時間,0.5%コルヒチンで 48 時間処理された 2.5%~5%の植物が 4 倍体(4x)または倍数性キメラ(2x + 4x)であった.すべての 4 倍体と倍数性キメラ個体の気孔密度は 2 倍体と比較して低い値であった.4 倍体の気孔長は 2 倍体より 1.1~1.5 倍長かった.開花期の形態的特徴として 4 倍体は 2 倍体と比較して葉が広く,厚い傾向があり,小花の花冠は有意に大きかった.</p>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (30)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ