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- 榊原 清則
- 法政大学経営大学院イノベーション・マネジメント研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- The Innovation Which is Called Reverse Innovation
- リバース(反転)イノベーションというイノベーション
- リバース(ハンテン)イノベーション ト イウ イノベーション
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抄録
従来のイノベーション論では、機能やスペックの水準を引き上げる、いわば「上へ」のイノベーションに注目が集まっていた。「技術の進化は進歩でなければならない」という、広く共有された信念を前提にすれば、当然のことだ。しかし近年のイノベーション論では、新興国市場の重要度の高まりとともに、スペックや機能の水準を敢えて落とす、いわば「下へ」のイノベーションが注目されるようになっている。グローバル企業のこれまでの取り組みでは、通常の場合、母国である先進国で先行開発された製品を、その後新興国や後発国向けに手直しして展開することが多かった。これを「グローカリゼーション」戦略と呼ぶ。しかし近年それとは逆に、新興国・後発国で先行開発し、その後これを先進国へ展開するイノベーションが成果をあげ、注目を集めている。この場合、取り組みの視角が「先進国→新興国・後発国」から「新興国・後発国→先進国」へと反転していることがポイントで、それゆえリバース(反転)イノベーションと呼ばれる。本稿では、第1にGEヘルスケア、第2にホンダ二輪車という2つの事業ユニットを取り上げ、これら2事例における中国やインドでの実践の中に、リバース・イノベーションの例が観察できることを明らかにする。今までとは方向性を異にした、イノベーションの新たなフロンティアが浮上してきたのである。このような新しいタイプのイノベーションが、日米を代表する企業によって、ほぼ同時期に試行されたことは注目に値する。GEでもホンダでも、新興国の台頭がイノベーションのあり方に影響し、新しいタイプのイノベーションへの挑戦を強く刺激したのだ。
収録刊行物
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- 国際ビジネス研究
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国際ビジネス研究 4 (2), 19-27, 2012
国際ビジネス研究学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680739405824
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- NII論文ID
- 110009553904
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- NII書誌ID
- AA12402856
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- ISSN
- 21895694
- 18835074
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- NDL書誌ID
- 024097071
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可