北園克衛「記号説」論

書誌事項

タイトル別名
  • Kitazono Katsue's <i>Kigousetsu</i> in Comparison with Moholy-Nagy's “Dynamics of the Metropolis”
  • 北園克衛「記号説」論 : モホリ=ナギ《大都市のダイナミズム》を手がかりに
  • キタエンコクエイ 「 キゴウセツ 」 ロン : モホリ=ナギ 《 ダイトシ ノ ダイナミズム 》 オ テガカリ ニ
  • ――モホリ=ナギ《大都市のダイナミズム》を手がかりに――

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抄録

<p>北園克衛の初期の代表作である「記号説」には、映画のモンタージュを思わせる簡潔な言葉の羅列、あるいは語句や言い回しの反復といった特徴的な表現が見られる。これらの表現は、北園が強い関心を寄せていたモホリ=ナギの「大都市のダイナミズム」の受容を通して生み出されたものだと考えられる。また「記号説」と「大都市のダイナミズム」との間には、作品中に都市的な建築物のイメージを用いているという共通点もある。このような建築物のイメージに注目することで、これまでの研究ではしばしば〈意味〉の無い〈抽象画〉のような詩とされてきた「記号説」を、都市を描いた詩として捉え直す可能性が見えてくる。</p>

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