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- 構 大樹
- 東京学芸大学大学院
書誌事項
- タイトル別名
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- Miyazawa Kenji Requisitioned:
- 徴用された〈宮沢賢治〉 : 総動員体制下の「雨ニモマケズ」と文学的価値の所在
- チョウヨウ サレタ 〈 ミヤザワ ケンジ 〉 : ソウドウイン タイセイ カ ノ 「 アメ ニモマケズ 」 ト ブンガクテキ カチ ノ ショザイ
- ――総動員体制下の「雨ニモマケズ」と文学的価値の所在――
- His Poem “Amenimo Makezu” during National Mobilization and the Making of Its Literary Values
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抄録
<p>本稿では〈宮沢賢治〉において「雨ニモマケズ」が中心化された諸要因のひとつを、総動員体制下の文学場に着目することで、同時代的な文学的価値の再編という観点から考察した。『詩歌翼賛』第二輯と火野葦平「美しき地図」からは、「雨ニモマケズ」の価値が《私事性》《素人性》によって生じていたことが看取される。これらは当時、「素人の創作」の流行を受け、文学場の評価軸となったものであった。また「報告文学」をはじめとする文学ジャンルでは、「素人の創作」に文学者が到達できない価値さえ与えられていた。こうした文学場の動向によって、「雨ニモマケズ」は特権的な文学的価値を帯び、やがて総動員体制下で〈宮沢賢治〉が高く称揚されるという事態を生起させたと考えられる。</p>
収録刊行物
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- 日本近代文学
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日本近代文学 92 (0), 64-76, 2015
日本近代文学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680745532416
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- NII論文ID
- 130005256420
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- NII書誌ID
- AN00353904
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- ISSN
- 24241482
- 05493749
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- NDL書誌ID
- 026424052
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可