保育系短期大学生の進学理由による保育者効力感の縦断的変化

書誌事項

タイトル別名
  • A Longitudinal Study of Pre-School-Teacher-Efficacy in a Case of Junior College Early Childhood Education Majors with a Focus on the Motivation of College Admission
  • ホイクケイ タンキ ダイガクセイ ノ シンガク リユウ ニ ヨル ホイクシャ コウリョクカン ノ ジュウダンテキ ヘンカ

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抄録

本研究は,保育者養成校への進学のきっかけ(動機)や理由によって在学中の保育者効力感がどのように変化するかについて検討することを目的とした。214名の女子学生を対象に,短期大学在学中に4回,質問紙調査を実施した。進学のきっかけについては,自成的動機と他成的動機の2側面から構成されることが示され,ともに1年次の保育者効力感との間に関連が見られたものの,2年次には関連がなかった。進学の理由については,クラスタ分析の結果,積極進学群,社会的価値群,消極進学群,自己興味群の4群に分類された。積極進学群は保育者効力感が高いままであったが,一方で消極的進学群は徐々に低下していった。これらの結果から,在学中の学生を対象としたキャリア・ガイダンスの必要性が論じられた。

収録刊行物

  • 保育学研究

    保育学研究 48 (2), 192-201, 2010

    一般社団法人 日本保育学会

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