過疎地における幼保一体化施設の財政分析

書誌事項

タイトル別名
  • An Analysis of Public Financing for an Unified Institution of Kindergarten and Nursery School in Underpopulated Areas :
  • 過疎地における幼保一体化施設の財政分析--和歌山県白浜町「幼保一元化施設白浜幼児園」を事例として
  • カソチ ニ オケル ヨウホイッタイカ シセツ ノ ザイセイ ブンセキ ワカヤマケン シラハママチ ヨウホイチゲンカ シセツ シラハマ ヨウジエン オ ジレイ ト シテ
  • ―和歌山県白浜町「幼保一元化施設白浜幼児園」を事例として―
  • A Case Study of Shirahamayoujien in the Town of Shirahama, Wakayama Prefecture

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抄録

本論文の目的は,過疎地における幼保一体化の財政分析をし,問題を明らかにすることである。事例としては,国の財政措置を受けやすい過疎地であり,早くから幼保一体化に対応していた和歌山県白浜幼児園を事例とした。非常勤(臨時職員)を多く使用し,幼稚園教諭と保育士の垣根をなくて,連携を強化してコストを下げており,施設長に各園の給与計算等,財務システムを管理させ,施設長の職務が経営にまで及んでいる点は興味深い。また,保育園と幼稚園の両方の自治体の財源には地方交付税が大きな役割をはたしており,幼稚園では運営費の19.0%,保育園では運営費の18.2%であった。今後,国は次世代の子どもの教育・保育を守るために,地域格差是正と地方交付税による明確な財源保障,財政調整をする必要がある。

収録刊行物

  • 保育学研究

    保育学研究 48 (2), 225-236, 2010

    一般社団法人 日本保育学会

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