特別な支援を必要とする子どもの仲間関係の発達に関する事例的検討

書誌事項

タイトル別名
  • A Case Study of the Formation and Development of Peer Relationships of a Child with Special Needs :
  • 特別な支援を必要とする子どもの仲間関係の発達に関する事例的検討 : 「身体」を視点として
  • トクベツ ナ シエン オ ヒツヨウ ト スル コドモ ノ ナカマ カンケイ ノ ハッタツ ニ カンスル ジレイテキ ケントウ : 「 シンタイ 」 オ シテン ト シテ
  • ―「身体」を視点として―
  • Focusing on the Body Movement

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説明

本研究では,特別な支援を必要とする子どもの仲間関係の形成と発展の過程を検討する。発達の遅れのある4歳の女児が,本事例の対象児である。観察データは,幼稚園にて,18か月間,参与観察の方法で収集した。観察データは,コミュニケーションの基底となる主体としての「身体」を視点として検討した。その結果,次のようなことがわかった。(1)特別な支援を必要とする子どもと他児は,同じ身体の状態を持つことや,意図して互いに同じ動きをすることを通して,仲間関係の基盤を作っていく。(2)特別な支援を必要とする子どもと他児は,ともに過ごす中で,協同した身体の動きによってかかわり合うようになる。結果として,その関係は深まって一体化し,やがて心でつながるようになる。

収録刊行物

  • 保育学研究

    保育学研究 52 (1), 56-67, 2014

    一般社団法人 日本保育学会

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