幼児間の規範提示と排除・包摂

書誌事項

タイトル別名
  • Young Children's Telling Norms to Their Classmates and Their Peer Relations of Exclusion/Inclusion
  • ヨウジ カン ノ キハン テイジ ト ハイジョ ・ ホウセツ

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説明

本研究では幼児が規範を提示し合うことと,仲間関係における排除・包摂との関係を探ることを目的とする。1つの幼稚園において4〜5歳児のやりとりが観察された。2人の女児(イチカとアンナ)と他児との関係に焦点を当てる。イチカは度々クラスの他児から規範を示され,アンナは他児に度々規範を示していた。観察記録の分析から,規範を示すことがその共有,そして規範から逸脱する特定の幼児(本研究ではイチカ)の排除につながることが示唆された。共有された規範が「規範を守れない子」という特定の見方にもつながっていることが示唆された。しかしこれらの関係は時間とともに変容し,イチカを援助対象として見ることにより包摂につながる面も明らかになった。

収録刊行物

  • 保育学研究

    保育学研究 52 (1), 31-42, 2014

    一般社団法人 日本保育学会

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