幼児同士の仲間関係形成に伴う造形表現過程の変化

書誌事項

タイトル別名
  • How Children's Creative Processes Change Depending on Peer Relationship Development:
  • 幼児同士の仲間関係形成に伴う造形表現過程の変化 : 4歳児の製作場面におけるモノを「見せる」行為と製作過程に着目して
  • ヨウジ ドウシ ノ ナカマ カンケイ ケイセイ ニ トモナウ ゾウケイ ヒョウゲン カテイ ノ ヘンカ : 4サイジ ノ セイサク バメン ニ オケル モノ オ 「 ミセル 」 コウイ ト セイサク カテイ ニ チャクモク シテ
  • ―4歳児の製作場面におけるモノを「見せる」行為と製作過程に着目して―
  • Focusing on Four-Year-Olds Showing Objects and Their Design-and-Make Process

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抄録

<p>本論文は,4歳児と他児との仲間関係形成に伴い,製作場面において幼児がモノを他児に「見せる」行為および製作過程がどのように変容するのかを検討し,模倣から「ずらし」の表現に至る造形表現過程を明らかにすることを目的とする。幼稚園4歳児クラスを1年間参与観察し,対象児1名の「見せる」行為を文脈に即して分析した。分析の結果,製作場面における幼児同士の「見せる」行為には,①相手と同じモノをつくったことを伝え,相手と「同じ」であることを確認する,②相手と同じモノをつくるために交渉し,「同じ」であることを求める,③自他のモノの「違い」を伝え,相手と自分が「違う」ことを相互に受容し合う,という変容が見られた。そして,相手と「違う」ことを受容し合う時期に,模倣だけでなく,他児の表現からアイデアを採り入れ,自己表現を行う「ずらし」の表現過程が見られた。</p>

収録刊行物

  • 保育学研究

    保育学研究 55 (1), 31-42, 2017

    一般社団法人 日本保育学会

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