虚飾と真実

書誌事項

タイトル別名
  • Fiction and “Realities”: The Disappearance of Metamorphosis from Modern Literature
  • 虚飾と真実 : 近代における変身をめぐって
  • キョショク ト シンジツ : キンダイ ニ オケル ヘンシン オ メグッテ
  • ―近代における変身をめぐって―

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説明

<p>近代文学は、非合理的なものを作中から排除することで、現実らしさを構築しようとした。小稿で扱う〈変身〉が、排除されたものの好例である。しかし、〈変身〉はほんとうに姿を消してしまったのか。そうではあるまい。「変身したくない=真の自分のままでありたい」という内なる声となって、多くの主人公たちを規制し続けたのではなかったか。小稿は、写実主義から自然主義への推移の過程で、〈変身〉が排除されようとする現場を辿り直すことで、それによって囲い込まれた「現実」や「真実」がいかなる性格のものだったのかを考察しようとする試みである。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 61 (1), 44-55, 2012

    日本文学協会

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