異言語としての「やまと言葉」

書誌事項

タイトル別名
  • “Yamato-kotoba” as a Strange Language
  • イゲンゴ ト シテ ノ ヤマ ト コトバ

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抄録

<p>訓字主体であれ、真仮名主体であれ、八世紀までは「やまと言葉」は漢字で書かれていた。漢字で書かれるということは、漢語という規範言語のなかで書かかれるということに他ならない。この意味で、「やまと言葉」は、つねに―すでに、言葉としての固有性、根源性、本来性の点で、不純性を刻印されており、漢意(からごころ)の汚染を孕んで発生している。神話や歌が、文化としての本来的なもの、固有なものへの欲望をあらわし出すありようを、文字書記の問題として論ずるのが本論の企図である。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 60 (5), 19-30, 2011

    日本文学協会

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