荷風の大正(<特集>日本文学協会第46回大会報告(文学の部))

書誌事項

タイトル別名
  • The Taisho Period Seen Through the Eyes of Kafu(The Report on the 46th General Convention of Japanese Literary Association (Literature Division))
  • 荷風の大正〔含 討論〕
  • カフウ ノ タイショウ ガン トウロン

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説明

大正期の荷風は、小説・訳詩・芸術論・都市観察記録等、多様なジャンルにわたる旺盛な活動が目立つ。あるいは社会との鋭い緊張関係を担保しつつ、小説生産においてきわめて自覚的に振舞っている。あるいは『珊瑚集』における<フランス>、『江戸芸術論』における<江戸>といった空間的・時間的に異なる文化体系を意識的に導入する戦略的展開をも見せている。こうした多面的・多角的な展開を<近代>の枠組をつき崩す・脱構築する営為として捉え返すことによって、荷風文学における<批評>とことばの問題を考えた。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 41 (4), 43-56, 1992

    日本文学協会

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