『古事記』にとって<うた>とは何であったか : <うた>に関する覚書

書誌事項

タイトル別名
  • The Signincance of "Uta Poems" in Kojiki : Memorundums Concerning "Uta Poems"
  • コジキ ニ トッテ ウタ トハ ナンデ アッタ カ ウタ ニ カンスル オボエ

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説明

『古事記』が<うた>を記載していることには、<うた>を通して国々を支配していた過去の記憶が横たわっている。また、<うた>は、『古事記』の伝承の真実性を保障する重要な役目を果たしていたのである。一方、<うた>自身の問題としては、<うた>は、<物語>と結びつくことにょって、祭式の場を離れて存在しうる根拠を得たのである。そして、それによって、<うた>は、呪的なものから心を表現するものへと変化した。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 37 (11), 1-12, 1988

    日本文学協会

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