奇談・文章・小説 : 狐をめぐって、もしくは建部綾足『折々草』論として(<特集>近世的なるもの)

書誌事項

タイトル別名
  • Kidan, Bunsh5 and Shosetsu : On the Theme of a Fox, or a Study of Takabe Ayatari's Oriorigusa(<Feature Articles>Kinsei-like Things in Literature)
  • 奇談・文章・小説--狐をめぐって,もしくは建部綾足「折々草」論として
  • キダン ブンショウ ショウセツ キツネ オ メグッテ,モシクハ タケベアヤタリ

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説明

近世の散文(及びその研究)には、作品としての小説類と資料としての随筆類の間に大きな断絶がある。そしてその谷間には、近世小説の枠組に納まらない魅力的な表現が埋もれている。例えば建部綾足の『折々草』である。そこで、随筆(書き留め)としての「奇談」と様式化された「小説」との間に、「文章」という概念を設定し、狐という同素材が三者の間でどう扱われてゆくかを、「文章」としての『折々草』を中心に据えて論じてみた。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 34 (10), 45-54, 1985

    日本文学協会

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