女房歌人の〈家〉意識 : 阿仏尼まで(<特集>中世文学と〈家〉)

書誌事項

タイトル別名
  • "Family" for Women Poets : Abutsuni and Other Women Poets of the Heian and the Kamakura Periods(<Special Issue>"Family" in the Literature of the Middle Ages)
  • 女房歌人の〈家〉意識--阿仏尼まで
  • ニョウボウ カジン ノ イエ イシキ アブツ ニ マデ

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抄録

平安期・鎌倉期の女房歌人が、文学上、自らの〈家〉をどのように意識したか、また周囲からその女房歌人と〈家〉がどのように意識されたかを考える。平安期においては、父の〈家〉が多いとは言え、例えば伊勢大輔以下は母系による重代の歌人であり、〈母〉の家への意識が表出され、継承される場合も少なくない。しかし鎌倉期になると、歌人としては、父の〈家〉への意識が圧倒的であり、やがて夫の〈家〉への意識が顕在化されていく。その早い例が阿仏尼である。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 52 (7), 12-22, 2003

    日本文学協会

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