遅塚麗水「電話機」論 : 明治新聞小説におけるテクノロジーへの警告についての一考察

書誌事項

タイトル別名
  • Reisui Chizuka's Critique of the Telephone : A Warning of Technology from the Newspaper Serial in the Meiji Period
  • チヅカ レイスイ デンワキ ロン メイジ シンブン ショウセツ ニ オケル テクノロジー エ ノ ケイコク ニ ツイテ ノ イチ コウサツ

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説明

日本における民間電話交換事業が開始される一八九〇(明治二三)年一二月一六日を見据えて、遅塚麗水は『郵便報知新聞』に近未来小説「電話機」を連載した。電話という新しいメディアが引き起こす数々の社会問題を描いた「電話機」の各挿話中でも中核をなす、政治結社と警視庁の電話回線上での暗闘の物語を中心に分析することで、本論は科学技術の暴走に対して明治の文学者がどう受け止めたかを考察していく。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 55 (6), 46-54, 2006

    日本文学協会

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