<戦間期>の地政学 : 漱石山脈のアメリカ認識(<特集>モダニズム期における社会と芸術の<交通>)

書誌事項

タイトル別名
  • The Geopolitics of the Interwar Period : Soseki Natsume's Two Disciples and Their "America"(<Special Issue>Interaction between Society and Literature in the Age of Modernism)
  • 〈戦間期〉の地政学--漱石山脈のアメリカ認識
  • セン カンキ ノ チセイガク ソウセキ サンミャク ノ アメリカ ニンシキ

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抄録

二つの世界戦争のはざまの二十年。本稿では、これを「戦間期」というスパンで考えてみた。その特質は、没落していくヨーロッパにかわり、パクス・アメリカーナともよばれる、米国主導の時代である。具体的には、所謂「漱石山脈」を形成した二人の人物-赤木桁平/池崎忠孝と安倍能成の言説に光をあてた。前者はその後、戦犯として獄に繋がれ、後者は文相となってアメリカの教育使節団と折衝した。彼らの対米認識の地政学的特質は、<漱石文化>とも交差しつつ、戦間期と戦後を連接する重要性を持つだろう。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 58 (11), 2-12, 2009

    日本文学協会

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