『新可笑記』巻四-三「市にまぎるゝ武士(ものゝふ)」の謎 : 犯人を捕まえたのは誰か(<特集>近世文学、ミステリーからの照射)

書誌事項

タイトル別名
  • The Mystery of "Ichi-ni-magiruru-mononofu," the Third Tale of Shin-kasho-ki IV : Who Caught the Criminal?(<Special Issue>Mystery in Early Modern Literature)
  • 『新可笑記』巻四-三「市にまぎるゝ武士(ものゝふ)」の謎--犯人を捕まえたのは誰か
  • シン カ ショウキ マキ 4 3 イチ ニ マギルル モノノ フ ノ ナゾ ハンニン オ ツカマエタ ノ ワ ダレ カ

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抄録

従来からその挿絵の構図の乱れが指摘され、『新可笑記』出版の拙速さを示す典型例とされてきた巻四-三「市にまぎるゝ武士」を取り上げ、現況の挿絵の意味や本文解釈との関わり、また当時の作品享受のあり方から窺える問題点などを検証した。その結果、現況挿絵には犯人を捕まえる犯人自身が描かれ、そこには通説とは相違して知恵・才覚を奨励する西鶴の教訓的意図が具現化されている可能性がある。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 54 (10), 13-21, 2005

    日本文学協会

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