後崇光院と朗詠(<特集>中世文学における「音」・「声」)

書誌事項

タイトル別名
  • The "Roei" Recitation of Gosuko-in(<Special Issue>Sounds and Voices in Medieval Literature)
  • 後崇光院と朗詠
  • ゴスコウイン ト ロウエイ

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説明

後崇光院伏見宮貞成(一三七二〜一四五六)は、さまざまな技芸に通じたが、「朗詠」もその一つである。松岡心平氏の指摘するように、貞成は「徳是」を中心に自ら朗詠を行ったが、貞成の郢曲の師綾小路信俊は老齢と後継者難のゆえをもって、貞成に源家朗詠の稀曲を教習し、家伝の『朗詠九十首抄』を書写せしめ、「朗詠秘曲伝受」を行った。その過程が克明に記される『看聞日記』の記述に拠って、中世における音曲の伝受過程と貞成の「朗詠」史における位置を探る。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 53 (7), 32-41, 2004

    日本文学協会

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