「オキナワの少年」試論 : <マイナー文学>の視座から

書誌事項

タイトル別名
  • An Essay on Okinawa-no-Shonen : From the Standpoint of Minor Literature
  • オキナワ ノ ショウネン シロン マイナー ブンガク ノ シザ カラ

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説明

絶えず政治問題が先行する沖縄文学のあり様を、復帰騒ぎの中で埋もれていった「オキナワの少年」を取り上げることにより分析した。この作品は、少数民族が大言語をもって創造するということで定義される<マイナー文学>の特徴と重なる点が非常に多い。一人の少年の学校生活や家庭の問題が、すぐさま政治や国家と結びついてしまうのであり、この性質は、沖縄文学を捉え直すための、新しい視点を提供している。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 47 (2), 32-42, 1998

    日本文学協会

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