王朝物語批評から : 越境の文化学にむけて(<特集>日本文学協会第五一回大会報告(第二日目))

書誌事項

タイトル別名
  • Critical Ocho Narratives : Towards Cultural Studies of Transgression(<Special Issue>The Reports of the Japanese Literature Association 51st Convention)
  • 王朝物語批評から--越境の文化学にむけて
  • オウチョウ モノガタリ ヒヒョウ カラ エッキョウ ノ ブンカガク ニ ムケテ

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抄録

権力・性差・系図・血-さまざまな規範力や類型化へむかう力に抗して、逸脱をもとめつづける<物語>。王朝の都市に発生するその欲望は、漱石や三島など、近・現代の小説にまで及ぶ。<物語>の逃走線上に、都市のテクストが点在する。都市という身体に刻まれたトラウマとして、<物語>は逃走と逸脱をくりかえす、<器官なき身体>なのだ。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 46 (4), 55-58, 1997

    日本文学協会

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