記録のまなざし・承安四年「今様合せ」 : 朗詠・今様および琵琶のこと(<特集>中世の芸能と文学)

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タイトル別名
  • What Was Seen and Recorded at the Match of "Imayo" Poetical Composition in the Forth Year of the Joan Period : Recitation, "Imayo" Poems, and the Biwa Lute(<Special Issue>Medieval Entertainment and Literature)
  • 記録のまなざし・承安四年「今様合せ」--朗詠・今様および琵琶のこと
  • キロク ノ マナザシ ジョウアン 4ネン イマヨウ アワセ ロウエイ イマヨウ オヨビ ビワ ノ コト

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抄録

朗詠・今様等の歌謡の実態は、残された記録、記録者のまなざしによっているといえる。本稿では、今様歌初出の『紫式部日記』とその後の官僚日記に今様と朗詠との関わりの差異をさぐる。ついで院政期承安四年九月今様合せの十三日の御遊を『吉記』『吉野吉水院楽書』『たまきはる』等に読み、とりわけ『玉葉』に書かれなかった記事に琵琶をこそ重んじる反「今様合せ」の意識をよみとる。そしてこの平安朝末期院政期の意識が逆に『梁塵秘抄口伝集』をこの世に残すことになったあやにくな流れをたどる。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 56 (7), 23-32, 2007

    日本文学協会

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