蕉門の言語空間 : 「江上の破屋」考(<特集><近世>という空間)

書誌事項

タイトル別名
  • The Linguistic Space of Basho's Poetics : A Note on "Kauso-no-haoku"(<Special Issue>The Space of the Early Modern Age)
  • 蕉門の言語空間--「江上の破屋」
  • ショウモン ノ ゲンゴ クウカン コウジョウ ノ ハオク

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抄録

芭蕉の使用する「江上の破屋」という言葉には、延宝末から天和に至る蕉門俳人たちの言語会話が投影されている。その具体を特に素堂の「行ずして見五湖煎蠣の音を聞」を中心にとりあげ、その前後の蕉門俳人句を考証した。結果、「隠者・芭蕉」を演出する論理をそこに観察し、そのことが芭蕉の人生にいかなる意味を有するのかを検討した。「江上の破屋」は、従来の解釈では芭蕉の真意を反映していないことになる。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 53 (10), 2-13, 2004

    日本文学協会

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