「外が濱」の敵討 : 『武道伝来記』の空間性(<特集><近世>という空間)

書誌事項

タイトル別名
  • A Vendetta at Soto-ga-hama : The Narrative Space of Budo-denrai-ki(<Special Issue>The Space of the Early Modern Age)
  • 「外が濱」の敵討--『武道伝来記』の空間性
  • ソト ガ ハマ ノ カタキウチ ブドウ デンライキ ノ クウカンセイ

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説明

モデルとされる敵討事件説話の「實」と異なる「虚妄の説」として椋梨一雪の批判を浴びた井原西鶴の『武道伝来記』は、先行作品や地方伝承等が方法的に織り込まれ仕組まれた諸国咄としての創造性に富む作品である。巻七の二「若衆盛は宮城野の萩」に描かれる登場人物の関係性や、事件展開の意味と精神性は、その舞台空間である「外が濱」の文芸的イメージを鍵として解読することができる。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 53 (10), 14-21, 2004

    日本文学協会

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