万葉の「いはひ」と折口の「いはひ」

書誌事項

タイトル別名
  • <i>Manyō-shū</i>, Shinobu Origuchi, and “Iwau”
  • マンヨウ ノ 「 イ ワ ヒ 」 ト オリグチ ノ 「 イ ワ ヒ 」

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説明

<p>万葉集には、五十数例の「いはふ」という語が見られる。本特集の呼びかけ文にあるように、現今、万葉集のテキストも電子化され、検索機能を用いれば瞬時にその用例を並べることもできる。そのことによって、「いはふ」には「いむ」や「まつる」といった言葉との親和性があることが浮かび上がる。だが、それのみでは一つの歌になぜ「いむ」でも「まつる」でもなく「いはふ」が用いられているのか、という問題まではなかなか論じることはできない。本稿では折口信夫の鎮魂論における「いはひ」という概念に注目することによって、万葉集に見られる「いはふ」という語の表現性について考えてみたい。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 61 (5), 2-12, 2012

    日本文学協会

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