草子系『浄瑠璃御前物語』について

書誌事項

タイトル別名
  • <i>Jōruri-gozen-monogatari</i> as an Early Modern Novel
  • ソウシケイ 『 ジョウルリ ゴゼン モノガタリ 』 ニ ツイテ

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抄録

<p>『浄瑠璃御前物語』は人形操り「浄瑠璃」の発生と関わりが深いと思われてきたが、まだきちんとした整理がなされていない。また、この作品は同時に近世初期小説の第一作としても注目される作品でもある。ゆえに、この作品は語り系の本文と、草子系の諸本とを分けて考えるべきであるが、現行の研究ではそれがなされておらず、そのため混乱している。本稿は、その草子系諸本の整理を論じたものである。従来、この作品は東大本の十二段本を中心に研究が進められてきた。東大本は一時はすべての草子系の祖本とみなされたこともある。しかし、近時、草子系の注目すべき本が見つかった(日本女子大学所蔵本)。その新出本を東大本などの比較、検討から近世初期の草子系『浄瑠璃御前物語』を論じたのが本論である。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 61 (10), 2-11, 2012

    日本文学協会

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