子どもが読む「注文の多い料理店」 : 文学の読み手としての子どもは、作品を成長の糧とする(<特集>文学/教育のなかの<子ども>)

書誌事項

タイトル別名
  • When Children Read "Chumon-no-oi-ryoriten" : What Makes Children Imaginative Readers(<Special Issue>"Children" in Literature and Education)
  • 子どもが読む「注文の多い料理店」--文学の読み手としての子どもは、作品を成長の糧とする
  • コドモ ガ ヨム チュウモン ノ オオイ リョウリテン ブンガク ノ ヨミテ ト シテ ノ コドモ ワ サクヒン オ セイチョウ ノ カテ ト スル

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抄録

子どもの読み手は「注文の多い料理店」の世界を二人の紳士と同化しながら読み進むが、また彼らを異化する視点も持つ。子どもは二人の紳士に同情を感じ、彼らに反感を持たない。しかしながら山猫に食われそうになった理由を動物の生命を軽んじている点に見出し、それには怒り、二人の紳士は罰を受けたととらえる。山猫の行動は肯定される。そこから、動物の生命を尊重するというメッセージを自分のものとして受け止めるのである。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 59 (1), 42-55, 2010

    日本文学協会

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