大学講義における日本語の特徴 : 副詞を中心として
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- 十島 真理
- 筑波大学大学院文芸・言語研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- An Analysis of Japanese in University Classes : Focusing on Adverbs
抄録
構造工学分野の講義における日本語の特徴を副詞を中心に語彙的側面から明らかにした。分析の結果は以下の通りである。(1)名詞以外の語彙はあまり難しくはない。(2)副詞の全体に対する出現率は1割程度。(3)使用頻度の高い副詞、および副詞の種類はある程度限定されている。(4)使用頻度の低い副詞が多い。(5)講義聴解に必須な学習項目に「程度」「時制」「序列」「発言」の副詞があげられる。(6)「程度」副詞は程度の大きいものを示す副詞の使用頻度が高く、否定をともなった副詞も多用される。(7)「時制」「序列」「発言」の副詞は講義構成上重要な副詞であり、多用される語彙もある程度限定されているので専門教育に移行する以前に習得する必要がある。実際の聴解の難易との関係は今後の課題である。
収録刊行物
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- 日本語教育方法研究会誌
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日本語教育方法研究会誌 2 (1), 38-39, 1995
日本語教育方法研究会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680757125120
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- NII論文ID
- 110009496610
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- ISSN
- 24239909
- 18813968
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可