二世花笠文京 : 近代小説誕生期の文学活動について

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タイトル別名
  • Hanagasa-Bunkyo the Second : His Literary Career at the Dawn of Modern Literature
  • 2セイ ハナガサ ブンキョウ キンダイ ショウセツ タンジョウキ ノ ブンガク カツドウ ニ ツイテ

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抄録

仮名垣魯文の高弟・二世花笠文京は、明治十年代後半、すなわち近代小説誕生期に社会的に著名であった小説家である。本稿は、この期における彼の文学活動を、政治小説『才子佳人/蛍雪美談』(明一七)、「社員惣代」を務めた絵入自由出版社での活動、そして某県知事の暗殺を盛る『壮士の浮沈芸妓の苦楽/色の革命』(明二三)から再現する。文京にとって、小説とは、西洋世界が生み出した「自由」と「民権」とを普及するための社会運動そのものであった。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 59 (9), 22-30, 2010

    日本文学協会

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