一次乳房再建における乳頭温存乳房切除術と従来の乳房切除術の比較
書誌事項
- タイトル別名
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- Comparison of Nipple-sparing Mastectomy with Conventional Mastectomy in Cases of Immediate Breast Reconstruction
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説明
<p> 乳頭温存乳房切除術 (nipple-sparing mastectomy : NSM) は従来の乳房切除術と比較し乳房再建後の整容性が優れているが, 問題点として温存した乳輪乳頭・乳房皮膚からの局所再発の危険性があげられる。今回 NSM の安全性を評価する目的で, 当院の NSM 後一次再建症例 (NSM群, n=86) と従来の乳房切除後一次再建症例 (BT 群, n=181) との比較検討を行った。両群の無局所再発生存期間, 無病生存期間, 全生存期間に有意差は認めなかった。NSM 群の局所再発率・乳頭部再発率はそれぞれ5.8%・2.3%であった。BT 群の局所再発率は1.7%であった。乳頭部再発の2例はいずれも ER 陰性で, 乳頭下組織の断端は陰性であった。NSM 群では術後放射線治療・薬物療法施行例が BT 群と比較して有意に多く, 局所再発に影響を与えている可能性があると考えられた。NSM は従来の乳房切除術と比較して安全性が明らかに劣ることはないといえ, 厳密な適応基準を設定することにより安全な施行が可能と考えられる。</p>
収録刊行物
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- Oncoplastic Breast Surgery
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Oncoplastic Breast Surgery 1 (1), 6-12, 2016
一般社団法人 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680757474176
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- NII論文ID
- 130007046840
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- ISSN
- 24324647
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可