北里大学における初年次教育の構築に向けて

書誌事項

タイトル別名
  • Toward a Construction of First-Year Experiences at Kitasato University
  • 北里大学における初年次教育の構築に向けて--試行の成果と課題
  • キタサト ダイガク ニ オケル ショ ネンジ キョウイク ノ コウチク ニ ムケテ シコウ ノ セイカ ト カダイ
  • ─試行の成果と課題─
  • Results and Issues of the Trial First-Year Seminar

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抄録

  本稿では、2009年度に試行した初年次教育の一環としての教養演習の計画、実施、成果の把握、 課題について整理し、検討した1。本稿の目的は、今回の取組を客観的に省察するとともに、次年度以降の課題を明確にすることである。 <br>  今回の成果としては、①履修者の多さ(学生からのニーズの高さ)、②出席率、単位修得率の割合が高かったこと、③授業評価結果が良好だったこと、④演習に対する満足度が非常に高かったことの4点が挙げられた。 <br>  しかし、課題としては、①授業の画一的な実施、②内容・実施枠組み、③担当教員、④学力のばらつき、⑤クラス規模、⑥成績評価、⑦他科目・次年度以降へのつながり、の7点に関する点が挙げられた。 <br> これらは他大学の動向とも一部共通する点であり、同じように解決には時間がかかると思われるが、次年度に向けた課題が明確になったともいえる。 <br>  今後は、初年次教育の定義に立ち返り、本来の多様な要素(領域)から構成される内容を意識し、本学における初年次教育の在り方について確認しながら、上記の課題7点に照らして本演習を充実させる必要がある。

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