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- 山本 佐和子
- 九州大学大学院
書誌事項
- タイトル別名
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- Tsubei and Tsubeshii : The Shiku Conjugation Change of the Auxiliary Verb Beshi
- 「 ツベイ 」 ト 「 ツベシイ 」 : ジョ ドウシ 「 ベシ 」 ノ シク カツヨウカ ニ ツイテ
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抄録
助動詞「ベシ」は本来ク活用だが,中世室町期にはシク活用化したものが見られる。本稿では,シク活用化が「ツ+ベシ」である「ツベイ」でのみ起きることに注目し,「ベシ」の意味の二面性とモダリティ体系の史的変遷との関わりから,その要因を考察する。「ベシ」の意味は,状態・性質を表す〈事態的意味〉と,話し手の判断作用を表す〈認識的意味〉とに大別される。「ツベシ」「ヌベシ」は,中古から〈事態的意味〉専用の形式として存しており,「ツベシ」が「可能」,相補的に「ヌベシ」は「潜勢状態」を表す。室町期に,「ツベイ」から「ツベシイ」が生じたのは状態を評価的に表すためで,当期にク活用形容詞からシク活用形容詞が派生した現象と一連のものと捉えられる。また,当期には「ウズ」が,「ベシ」の〈認識的意味〉を担って,「ベシ」は文語化する。〈事態的意味〉を表す「ツベイ」は,「ベシ」より長く口語に残り,後代,「サウナ」等が発達するまで命脈を保ったものと考えられる。
収録刊行物
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- 日本語の研究
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日本語の研究 8 (1), 29-44, 2012
日本語学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680762905856
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- NII論文ID
- 120005479187
- 110009479832
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- NII書誌ID
- AA11998386
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- ISSN
- 21895732
- 13495119
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- NDL書誌ID
- 023462164
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可