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- プラット ジョン
- ヴィクトリア大学ウェリントン犯罪学研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- Penal populism in New Zealand and its future (Symposium: Globalized Penal Populism and its Countermeasures)
- Penal populism in New Zealand and its future: is penal populism inevitable?
- 厳罰的ポピュリズムは回避不可能であるか?
- is penal populism inevitable?
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抄録
本稿はニュージーランドにおいて生じたpenal populismと,当国がその影響に対してなぜ脆かったのか,その理由を検討するものである.この一連の出来事には,社会統制のシステム,現行の政治プロセスに対する信任の失墜,専門的知識に対する信頼の欠如,犯罪被害者の権利擁護活動,地元メディアに対する規制緩和,などが要因として関わっている.ただし,カナダという例があるように,penal populismは回避不可能というわけではない.また,社会がpenal populismの只中にある場合であっても,このポピュリズムは限定的な影響に留まるといえる.というのは,ニュージーランドにおける近年の動向として,高水準の拘禁刑の執行が,他の公共事業のマネジメントに支障をおよぼすようになり,penal populismの正当性が失われ始めているのである.さらに,このポピュリズムの影響力も減退し始めているのである.
収録刊行物
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- 犯罪社会学研究
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犯罪社会学研究 33 (0), 30-45, 2008
日本犯罪社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680763108992
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- NII論文ID
- 110006967458
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- NII書誌ID
- AN00206207
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- ISSN
- 24241695
- 0386460X
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- NDL書誌ID
- 9718051
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可