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- 吉田 永弘
- 國學院大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Evolution of the Potential Expression in Affirmative Sentences Using ru/raru-form
- 「 ル ・ ラ ル 」 ニ オケル コウテイ カノウ ノ テンカイ
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抄録
可能の「る・らる」は,中古では否定可能を表す用法しか持たず,中世になって肯定可能を表す用法が現れたと言われている。本稿では,通説の検証を行いながら,肯定可能の「る・らる」の展開を描く。まず,実現の有無という観点から肯定可能を<既実現可能><未実現可能>の2類に分け,事態の性質によって,I既実現の個別的事態,II恒常的事態,III一般論,IV未実現の個別的事態の4種に分ける。その上で,中世以前はI〜IIIの<既実現可能>に留まり,IVの<未実現可能>は近世に現れることを示す。また,<未実現可能>が出現した要因を,未実現の事態の表現方法の変化のなかに求める。
収録刊行物
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- 日本語の研究
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日本語の研究 9 (4), 18-32, 2013
日本語学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680763382912
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- NII論文ID
- 110009810396
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- NII書誌ID
- AA11998386
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- ISSN
- 21895732
- 13495119
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- NDL書誌ID
- 024926411
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可