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- 野田 正人
- 立命館大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Contemporary problem of the support facilities for child self-reliance (<Special Issue>The Past, Present and Future of Juvenile Delinquency and the Treatment of Juvenile Delinquents in Japan)
- 児童自立支援施設の今日的課題
- ジドウ ジリツ シエン シセツ ノ コンニチテキ カダイ
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抄録
児童自立支援施設は,1900年に感化院として発足し,少年教護院,教護院を経て,1998年に児童自立支援施設と改称された.同時に支援の対象として,家庭環境その他の環境上の理由により生活指導等を要する児童が加わり,通所支援という方法も導入され,施設には学校を併設することとなった.2014年の施設数は58,定員3791人,現員1524人で,入所率は4割という状況で,入所率の低迷は四半世紀続いている.入所期間は平均1年,中学生が8割,家庭裁判所の決定で入所しているのが2割程度である.また障害がある者が5割弱で,入所児童の障害の割合が高い.低学力の者が6割で,学校教育の実施にともない,発達障害への対応と,学力問題が課題である.近年,児童の居室面積や指導職員の数などが改善された.しかし,運営を民間に委託できるようにもなったので,今後の運営が課題である.施設の評価制度が導入され,運営の基準も設けられたが,児童自立支援施設としての特殊性をどのように発揮するかが問われている.
収録刊行物
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- 犯罪社会学研究
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犯罪社会学研究 40 (0), 57-67, 2015
日本犯罪社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680763445504
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- NII論文ID
- 110010022813
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- NII書誌ID
- AN00206207
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- ISSN
- 24241695
- 0386460X
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- NDL書誌ID
- 026954886
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可