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- 富岡 宏太
- 群馬県立女子大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Particle <i>Kashi</i> in Early Middle Japanese
- チュウコ ワブン ノ ジョシ カシ
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抄録
<p>本稿では、中古和文資料を対象に、助詞カシの意味を明らかにする。</p><p>まず、カシの上接句の特徴を検討した。その結果、事実そのものも、事実であると確信しうるだけの根拠も他者と共有できない事柄(以下、非共有事項と呼ぶ)を表すものに限られることがわかった。次に、カシ自体が担う意味を擬似的不定化であると仮定した。ここまでの仮定は、終止形終止の例とカシの下接する例とにおける、助動詞の分布の違いを調査することにより、裏付けられる。</p><p>カシの意味を擬似的不定化と考えると、他の活用形や、助詞ゾにカシが下接した例についても説明できる。さらに、先行研究との関係についても、説明が容易になる。</p>
収録刊行物
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- 日本語の研究
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日本語の研究 13 (4), 84-68, 2017
日本語学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680764386816
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- NII論文ID
- 130006603067
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- NII書誌ID
- AA11998386
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- ISSN
- 21895732
- 13495119
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- NDL書誌ID
- 028561966
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可