近代新漢語の基本語化における既存語との関係 : 雑誌コーパスによる「拡大」「援助」の事例研究(<特集>近代語研究の今とこれから)

書誌事項

タイトル別名
  • The Inclusion of Modern New Sino-Japanese Words into Basic Vocabulary and Their Relationships with Existing Words : A Case Study of Kakudai (expansion) and Enjo (aid) Based on Magazine Corpora(<Special Issue>Current Topics and Prospects in the Study of Modern Japanese)
  • 近代新漢語の基本語化における既存語との関係 : 雑誌コーパスによる「拡大」「援助」の事例研究
  • キンダイ シン カンゴ ノ キホンゴカ ニ オケル キソンゴ ト ノ カンケイ : ザッシ コーパス ニ ヨル 「 カクダイ 」 「 エンジョ 」 ノ ジレイ ケンキュウ

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抄録

明治・大正期には多くの漢語が基本語化するが、雑誌コーパスの頻度によってそれを明確にとらえることのできる「拡大」「援助」を取り上げて、基本語化の過程を記述し、既存の基本語との間にどのような関係を構築していくのかについて研究した。その結果、「拡大」においては、新たな語義を加えながら基本語化していくことと、既存語「広がる・広げる」が言文一致によって基本語化するのと連動し、この語と類似性を高め、意味的・文体的な関係を強めていくことが分かった。また、「援助」においては、対象や主体に取る語句の性質を変えながら基本語化していくことと、既存語「助ける」と類似性を高め、意味的・文体的な関係を強めていくことが分かった。

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