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- 宮内 佐夜香
- 東京都立大学大学院
書誌事項
- タイトル別名
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- A Study of the Conjunctive Particle keredomo during the Edo and Meiji period : A Comparison with ga
- エドゴ メイジキ トウキョウゴ ニ オケル セツゾク ジョシ ケレドルイ ノ トクチョウ ト ヘンカ ガ ト タイヒシテ
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抄録
本稿では、近代語逆接確定条件表現において中心的に用いられる接続助詞ケレド類について、接続助詞ガと比較しながら、江戸語・明治期東京語を対象に調査し、その特徴と変化について論じた。使用率では、江戸語はガが優勢であったが、江戸後期から明治期にかけてケレド類が増加する。形態面では、江戸語において<ケド>は認められず、明治期になってから<ケド>が散見されるようになる。機能面では、江戸語・明治期東京語におけるケレド類は、逆接的意味のない用法ではほとんど用いられないという、ガとの相違が認められたが、江戸語と明治期東京語とを比較すると、明治期に至って、逆接的でないケレド類が江戸後期より増加するという、時代的変化も確認された。以上のように、ケレド類の使用には、使用率・形態・機能の3つの面において、江戸後期から明治期にかけて変化傾向がみられることが分かった。
収録刊行物
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- 日本語の研究
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日本語の研究 3 (4), 1-16, 2007
日本語学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680764753024
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- NII論文ID
- 110006651026
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- NII書誌ID
- AA11998386
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- ISSN
- 21895732
- 13495119
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- NDL書誌ID
- 8961554
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可