狭母音の無声化の全国的地域差と世代差

書誌事項

タイトル別名
  • Regional and Generational Differences of High Vowel Devoicing in Japanese
  • キョウボイン ノ ムセイカ ノ ゼンコクテキ チイキサ ト セダイサ
公開日
2007
DOI
  • 10.20666/nihongonokenkyu.3.1_33
公開者
日本語学会

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説明

全国の母音の無声化生起にかかわる要因を探るため,1986〜1989年にかけて収集された音声資料「全国高校録音調査」の41府県の話者,老若608名の音声の音響分析を行なった。無声化生起と音環境,及び地域差との関係,世代差との関係について調べた。その結果,従来無声化が目立つとされる地域の無声化生起率はおよそ60%以上であること,ほとんどの府県において後続する子音の種類(破裂音,摩擦音,破擦音),無声化拍の後続拍の母音の種類(狭母音,非狭母音)により無声化生起率に有意差があることがわかった。また無声化の生起には地域差に加え,世代差があり,東北地方において特に世代差が著しいことが確認された。これらは語中の無声化について得られた結果であり,語末では地域にかかわらず全体として無声化生起率が非常に低く,一般的な無声化の生起環境でないことが明らかになった。

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