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- 佐々木 貴教
- 東京工業大学大学院理工学研究科
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- スチュワート グレン・R
- コロラド大学大気宇宙物理学研究所
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- 井田 茂
- 東京工業大学大学院理工学研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- Formation of the Jovian and Saturnian satellite systems (Special issue: Sciences toward future explorations for the Jovian and Saturnian systems)
- 巨大ガス惑星周りの衛星系形成
- キョダイ ガス ワクセイ マワリ ノ エイセイケイ ケイセイ
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説明
巨大ガス惑星周りの衛星は,惑星集積の最終段階に形成された周惑星円盤内で作られたと考えられている.これまでに複数の衛星形成モデルが提案されてきたが,木星の衛星系と土星の衛星系の特徴の違いを,その形成過程から説明することはできていない.そこで本研究では,木星と土星の形成過程が衛星形成に与える影響に注目した.最新の惑星形成理論をもとに,われわれは以下の2つの仮説をおいた:1)木星系では原始惑星系円盤に溝が形成され,土星本体の形成が遅い土星系では溝が形成されない,2)また溝形成の違いに伴って衛星形成時の周木星円盤には内縁が生じ,周土星円盤には内縁が生じない.以上の違いを考慮して,周惑星円盤における衛星形成のシミュレーションを行った結果,現在のような2種類の異なる衛星系が必然的に生まれうることがわかった.このように衛星形成は母惑星の形成過程に大きく影響される.逆に言うと,衛星は木星と土星の形成過程や系外巨大ガス惑星の形成過程を解く鍵となりうる.
収録刊行物
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- 日本惑星科学会誌遊星人
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日本惑星科学会誌遊星人 20 (4), 254-261, 2011
日本惑星科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680765621504
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- NII論文ID
- 110008898432
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- NII書誌ID
- AN10446455
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- ISSN
- 2423897X
- 0918273X
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- NDL書誌ID
- 023447889
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可