04生−26−口−19 腓腹筋内側頭の硬度および横断面積が足関節背屈可動域に及ぼす影響

説明

<p> 本研究は、受動的な足関節背屈可動域と腓腹筋内側頭の硬度および横断面積との関係を明らかにすることを目的とした。被験者は健常な男性14名とした。膝関節完全伸展位にて足関節を1度/秒で受動的に背屈させ、腓腹筋内側頭の硬度を超音波剪断波エラストグラフィにより測定した。関節可動域は、各被験者が痛みを感じた足関節角度と定義した。また、超音波Bモード法の視野拡張機能により、下腿長近位30%部位における腓腹筋内側頭の横断画像を撮像し、解剖学的筋横断面積を算出した。関節可動域は、全被験者が到達可能であった足関節背屈10度における腓腹筋内側頭の硬度と有意な負の相関関係を示し(r = -0.858、P < 0.001)、各被験者の足関節最大背屈位における筋硬度と有意な正の相関関係を示した(r = 0.678、P = 0.008)。一方、解剖学的筋横断面積との間には有意な相関関係は認められなかった。これらの結果から、腓腹筋内側頭の横断面積が足関節背屈可動域に及ぼす影響は小さく、筋硬度およびストレッチに対する耐性(最大足関節背屈位での筋硬度)が足関節背屈可動域を決定する主要因であることが示唆される。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680781848320
  • NII論文ID
    130005245059
  • DOI
    10.20693/jspehss.67.154_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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