04生−25−ポ−14 寒冷環境下における降雨が高強度走運動時のヒトの体温調節・エネルギー代謝に及ぼす影響

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抄録

<p> 【目的】本研究は降雨による身体冷却が寒冷環境下における高強度走運動時の体温調節およびエネルギー代謝に及ぼす影響を検討した。【方法】被験者は男性8名で、環境温5℃、相対湿度50%に設定された人工気象室で10分間の立位安静の後、60分間の走運動を降雨あり(RAIN)、降雨なし(CON)の2条件で行った。運動強度は80% VO2maxとし、服装はポリエステル100%の長袖ランニングシャツとランニングパンツとした。【結果】直腸温は運動開始10分および運動開始40、50、60分でRAINがCONと比較して有意に低い値を示した。酸素摂取量は運動開始10分および運動開始50、60分でRAINがCONと比較して有意に高い値を示した。心拍数と主観的運動強度は運動開始50、60分でRAINがCONと比較して有意に高い値を示した。血漿乳酸濃度と血漿ノルエピネフリン濃度は運動開始10分および運動開始40、50、60分にRAINがCONと比較して有意に高い値を示した。【結論】寒冷環境下における降雨は運動開始初期と、その後、身体の濡れが進むに伴って、身体冷却を原因とした運動能低下を起こすと考えられる。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680781867264
  • NII論文ID
    130005245026
  • DOI
    10.20693/jspehss.67.163_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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