09方−26−ポ−43 水球日本代表チームにおけるパスラインディフェンスの分析

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抄録

<p> 水球競技はゴール型の競技で、GKを含む1チーム7人の選手が正味8分を4ピリオド戦う。日本が大型選手を有する外国チームと戦うために、通常ならマークしている選手とゴールの間に入ってディフェンスするところ、パスカットを狙うためにボールを保持している選手とマークしている選手の間に入るパスラインディフェンスを行っている。本研究では、このパスラインディフェンスによる効果とその後のオフェンスへの移行について明らかにするために、リオ五輪アジア予選のJPN対KAZ(9対8)、CHN対JPN(10対16)の2試合において分析を行った。その結果、JPNはパスカットなどで相手チームからターンオーバーを多く奪っていることが明らかとなった。KAZはJPNの8回に対し16回(13、3、0)、CHNはJPNの10回に対し19回(11、6、2)であった(パスカットやスティール、ファウル、30秒オーバーの要因順)。そして、JPNは相手ターンオーバー後のオフェンスへの移行で、KAZ戦1、CHN戦1の退水誘発を、KAZ戦2、CHN戦1のカウンターゴールを獲得していた。このように、リオ五輪アジア予選においては実力の拮抗したKAZとCHNに対して、パスラインディフェンスが有効に働いたと考えられる。</p>

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  • CRID
    1390282680782584960
  • NII論文ID
    130005245406
  • DOI
    10.20693/jspehss.67.271_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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