書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of the Oral Administration of Ascorbic Acid 2-Sulfate on Serum and Viscera Ascorbic Acid Level in the Rainbow Trout
- アスコルビン酸2-硫酸を経口投与したニジマスの臓器中ビタミンCの含有量
- アスコルビンサン 2 リュウサン オ ケイコウ トウヨシタ ニジマス ノ ゾウ
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抄録
体重150〜200gのニジマスを用いて以下の2通りの実験を行った.1)飼料100g中にAsSを2mmol添加し, ニジマスの体重の1%量を投与し経時的に血清, 肝臓及び筋肉中のTC, AsA及びDAsA量を測定した.そして等モルのAsA添加飼料を投与したものと比較した.2)肝臓抽出液中のAsS-sulfohydrolase活性を測定し, モルモット肝臓抽出液の酵素活性と比較した.1)ニジマスは成魚においても経口的に摂取したAsSを加水分解し, 臓器中AsAを増加させた.DAsA含有量はほぼ一定であった.肝臓において0時間のTC値55μg/gがAsS添加飼料投与後48時間で110μg/g, AsA添加飼料の場合は220μg/gまで増加した.血清, 筋肉においてもAsS投与区のC含有量は経時的に増加したが, AsA投与区のC含有量はAsS投与区を常に上回った.2)ニジマス肝臓中AsS-sulfohydrolaseの最適温度は30℃付近にあり, 最適pHは酢酸緩衝液を用いた場合が4.0,グリシン・塩酸緩衝液による場合が3.6であった.AsSの分解は酢酸緩衝液を用いた方が大きく, pH4.0,30℃の反応条件下で20時間までAsSから生成したSO^<2->_4を定量した結果, 10,20,60,1,200分における値は4.0,4.1,4.3及び5μmolであった.対照においたモルモット肝臓中AsS-sulfohydrolaseの最適温度は37℃, 最適pHは酢酸緩衝液中で4.0であり, in vitro, 最適条件下におけるAsS分解能はニジマスの場合と同じくらいであった.
収録刊行物
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- ビタミン
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ビタミン 52 (2), 69-76, 1978
公益社団法人 日本ビタミン学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680787528576
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- NII論文ID
- 110002844648
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- NII書誌ID
- AN00207833
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- ISSN
- 2424080X
- 0006386X
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- NDL書誌ID
- 1930414
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可