08測−10−ポ−45(45) 幼児の柔軟性と姿勢および転倒リスクとの関係

Description

<p> 最近、子どもたちの姿勢が良くないという意見が教育現場で多く聞かれるようになった。姿勢に影響を及ぼす要因として、四肢・体幹筋力の低下に加え、柔軟性の低下が挙げられることが多いが、幼児については十分な検証は行われていない。本研究は幼児の柔軟性の実態を把握するとともに、観察に基づく姿勢評価および転倒リスクとの関係について検討することを目的とした。対象は3~5歳の保育園児841名(男児:398名、女児:443名)であった。長座体前屈法による柔軟性テスト(1.つま先に届かない、2.つま先に触れる、3.顔が膝につく)を実施するとともに、担当保育士の日頃の行動観察に基づく立位時および椅子座位時の姿勢評価と、活動中によく転ぶかどうかの判定を行った。その結果、柔軟性に年齢差は認められなかったが性差が認められ、女児の方が柔軟性に優れ、顔が膝につく園児の比率(男児:23.4%、女児:43.3%)が高かった。姿勢評価との間に男女とも有意な関係が認められ、柔軟性に劣る園児は姿勢が悪いと判定される傾向にあった。転倒リスクとの間に女児のみ関係が認められ、柔軟性に劣る園児は転倒しやすいことが示唆された。</p>

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680788353408
  • NII Article ID
    130006351942
  • DOI
    10.20693/jspehss.68.205_1
  • ISSN
    24241946
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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