我が国のタレント発掘・育成事業から考える育成パスウェイの在り方
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- 衣笠 泰介
- 独立行政法人日本スポーツ振興センター
抄録
<p> 我が国の地域タレント発掘・育成(TID)事業は、2000年に策定された「スポーツ振興基本計画」に基づき、国立スポーツ科学センター(JISS)情報事業が支援する中、2004年に福岡県タレント発掘事業を立ち上げた。その後、独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)と連携する地域TID事業は24地域にまで拡大している。一方、中央競技団体においても日本ラグビーフットボール協会による1996年の「平尾プロジェクト」等、競技団体独自のTIDプログラムを展開している。しかし、一地域や一競技団体において活用できる資源(施設や資金等)には限りがあり、ナショナルプロジェクトとして系統的かつ包括的なTIDへのアプローチが求められている。特にサッカーにおいては、イギリスが2008年に立ち上げたサッカーとラグビーからの種目転向(種目最適化)を促す「Pitch2Podium」や、日本サッカー協会のゴールキーパーを発掘・育成する「女子ゴールキーパーキャンプ」等、国内外でのTID事例もある。最終的には、サッカーのみならず全ての関係者がサッカーの育成パスウェイの見える化及び共有化を求めている。</p>
収録刊行物
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- 日本体育学会大会予稿集
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日本体育学会大会予稿集 68 (0), 18_2-18_2, 2017
一般社団法人 日本体育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680788431232
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- NII論文ID
- 130006351867
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- ISSN
- 24241946
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可