14介−09−口−05 手段的自立の低下を抑制する運動種目

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タイトル別名
  • 都市部在住後期高齢女性1083名を対象とした4年間の前向き研究

抄録

<p>【目的】運動実践は手段的自立の低下を抑制する上で有効な方法であるが、具体的な運動種目の特定には至っていない。本研究は、手段的自立の低下を抑制する運動種目を明らかにすることを目的とした。</p><p>【方法】対象者は、東京都板橋区に在住する後期高齢女性1083名とした。手段的自立は老研式活動能力指標5項目を用いて評価し、4年間後の追跡調査において1点以上減少した者を手段的自立の低下あり(以下、低下者)とした。運動種目は17種目の実践の有無を聴取した。χ2検定および多変量ロジスティック回帰分析を用いて、手段的自立の低下の有無と各運動種目との縦断的な関連性を検討した。</p><p>【結果】4年間の追跡期間に手段的自立が低下した者は131名(12.1%)であった。χ2検定の結果、ウォーキング、ヨガ、体操実践者は非実践者と比較して、低下者の割合が有意に低かった。年齢や疾患の有無等を調整変数とした多変量ロジスティック回帰分析の結果、体操実践者は非実践者と比較して、低下者に該当するオッズが有意に低かった。</p><p>【結論】後期高齢女性における体操の実践は、手段的自立の低下を抑制する上で有効な運動種目である可能性が示された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680788840192
  • NII論文ID
    130006352271
  • DOI
    10.20693/jspehss.68.307_2
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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