03心−09−口−01 連続・離散力学系におけるポアンカレ断面における運動パターン切替の遷移状態と切替時間長との規則的関係

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抄録

<p> 本研究の目的は3種の運動パターンの切替状態と切替時間長の規則的関係を検討することであった。参加者は成人男性1名であった。ディスプレイ上で3方向のうち1方向のみを往復する目標点を、コンピュータに接続されたペンタブレットのペンで追従する周期入力条件をそれぞれの方向で1試行(83往復)したあと、3方向のいずれかの方向に乱順に83往復する目標点を追従する切替入力条件を10試行(全830往復=83往復×10試行)する課題であった。切替入力条件の各試行の最初の2往復は前試行の最後の2往復と同一であった。各方向への目標点の一往復時間は1.95、1.50、1.20、1.05、0.90、0.75、0.60秒の7種であった。離散力学系の観点から、各往復時間のポアンカレ断面Σ(θ=2π)上における相関次元を計算した。連続力学系の観点から、3次の入力条件毎の平均軌道を計算した。解析の結果、連続・離散力学系の結合面である断面上には、フラクタル状あるいは自己相似構造があること、そして3次の系列効果があること、さらにその切替の遷移状態と切替時間長に規則的関係があること、が認められた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680790184960
  • NII論文ID
    130006352360
  • DOI
    10.20693/jspehss.68.90_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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