05バ−10−ポ−24(24) 利き足と非利き足によるクラシックバレエのピルエット動作のキネマティクス的研究

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抄録

<p> 本研究は、利き足と非利き足のピルエット動作の運動学的指標を比較し、それぞれの動作特性を抽出することを目的とした。被験者は熟練したクラシックバレエダンサー10名であった。ダンサーは2回転連続のピルエットを左右の足で実施し、モーションキャプチャシステムを用いて身体の動きを測定した。得られたデータから身体重心、下肢関節角度、骨盤の回転角度を含む運動学的指標を算出した。算出した指標は、骨盤回転角度よって正規化され、骨盤回転角度360°をturning phaseの100%と定義した。利き足・非利き足の比較は、statistical parametric mappingを用いて検定した。非利き足では、骨盤回転角度に対して相対的に早く身体重心が上方に移動しており、また支持脚の膝関節も相対的に早く伸展していた。これらの有意差はturning phaseの40%付近で観察された。骨盤回転角速度のピーク値は非利き足で有意に小さかった。これらの結果から、ダンサーは非利き足のピルエットにおいて、骨盤回転角速度が利き足よりも小さいことによって、骨盤の回転角度に対して相対的に早い段階で支持脚下肢を伸展させていたことが分かった。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680790412928
  • NII論文ID
    130006351795
  • DOI
    10.20693/jspehss.68.156_3
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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