ソーシャルイノベーションに資する教育プログラム「地域創造学環」の事例から

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抄録

<p> 静岡大学では、平成28年度から地域におけるソーシャルイノベーションに資する人材を養成するための全学横断型教育プログラムである「地域創造学環」を立ち上げた。学環では、学生が地域の課題に向き合うために全学部の授業を広く取れるようにカリキュラムを設計するなど新しい試みを盛り込んでいるが、その柱となる科目が1年後期から3年後期まで学生が同じフィールドで活動するフィールドワークである。学生は地域の方々と協働しながら2年半かけて地域の課題に取り組むわけだが、このフィールドワークの特徴の1つがコース融合型ということである。学環には「スポーツプロモーションコース」をはじめ5つのコースがあるが、コースごとにフィールドが設定されているわけではなく、複数のコースの学生が、お互いの学問分野の知識などを生かしながら、同じ地域でフィールドワークに取り組むのである。本報告では、まだはじまったばかりであるが、この学環の取り組みを紹介しつつ、教育機関としての大学が、そして体育・スポーツ科学が、ソーシャルイノベーションに果たす意義、役割、そして限界、課題について考察していくことにしたい。</p>

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  • CRID
    1390282680790428160
  • NII論文ID
    130006351819
  • DOI
    10.20693/jspehss.68.15_2
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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